ひれあし好きにおすすめの書籍ランキング

ここでは、鰭脚類(ひれあしるい)に関する書籍についてまとめました。

実は、日本語で書かれた鰭脚類の本って、それほど多くないのです。なので、まずは日本語の本を手にとって、読んでみましょう!

こうした専門書は、絶版になると中古でしか手に入らなくなってしまうことが多いです。興味がある方は今のうちに入手しておくとよいですね。

こっこ

絶版になってから購入しようとすると、高額になっていることも(涙)




目次

第1位 海獣図鑑

本を手にとると、子ども向けの図鑑のような大きめサイズ。表紙は厚いハードカバーで、パラパラとめくってみても、THE「図鑑」といった感触です。

しかし、子ども向けかとあなどることなかれ。

私は何冊もひれあし類を題材にした本をもっていますが、最初に読む一冊としては申し分ない内容です。

はじめに「鰭脚類ってどんな動物?」と題し、鰭脚類の形態や生態についてざっくりと解説があります。

続いて、全ての鰭脚類について種ごとにページが設けられていることから、この本を読めば現存する鰭脚類をざっくりと網羅することができます。

こっこ

入門書としてはぴったりの一冊です!

イラストは田中豊美さん画です。ひれあし類好きなら一度は見たことがある、温かみがあって、かつ精巧なタッチで描かれています。

イラストも多く使用されているので、お子様にもおすすめです。

田中さんの鰭脚類のイラストポスターは、国立科学博物館ミュージアムショップで「ポスター日本の鰭脚類」の名前で販売されているほか、なんと通販でも購入可能です。

そして、著者はあの鰭脚類好き館長として有名な、荒井一利さんです。

書籍情報は以下のとおりです。

  • タイトル:海獣図鑑
  • 発売日:2010年2月
  • 著書/編集:荒井一利、田中豊美
  • 出版社:文渓堂
  • 発行形態:図鑑
  • ページ数:63p
  • ISBN: 9784894236592

第2位 日本の鰭脚類

タイトルのとおり、「日本の」ひれあし類についてより知識を深めることができる一冊です。

日本近海に分布するひれあし類は、アザラシ科5種(ゴマフアザラシ、ゼニガタアザラシ、クラカケアザラシ、アゴヒゲアザラシ、ワモンアザラシ)、アシカ科3種(トド、キタオットセイ、*ニホンアシカ)です。*ニホンアシカは1975年の竹島での記録を最後に途絶えていることから、絶滅した可能性が高いと考えられています。

注意点としては、海外に生息するひれあし類については、種ごとに細かい記載があるわけではないので、他の本を参考にするのがおすすめです。

ひれあし類の分類や進化と歴史、生態と生理などが詳しく解説されているので、ひれあし類をもう一歩踏み込んで学びたい、という方にぴったりの一冊です。

比較的新しい本ですし、参考文献も多く記載されていますので、いくらでも掘り下げていくことができます。

書籍情報は以下のとおりです。

  • タイトル:日本の鰭脚類
  • 発売日:2020年7月20日頃
  • 著書/編集:服部 薫
  • 出版社:東京大学出版会
  • 発行形態:単行本
  • ページ数:278p
  • ISBN: 978413062396

第3位 海獣診療マニュアル 下巻 鰭脚類・海牛類の診療編

この本は、実際にひれあし類の飼育に関わっている方向けの本になります。

実際にひれあし類をふくめた海獣類において、飼育下でおこる疾病の症状や治療、保定方法などについて詳しく写真付きて載っています。

実用的な本ではありますが、水族館や動物園の裏側も写真からよくわかるので、一般の方が読んでも面白いと思います。

以下、書籍情報になります。

  • タイトル:海獣診療マニュアル 下巻 鰭脚類・海牛類の診療編
  • 発売日:2023年1月
  • 著書/編集:植草康浩
  • 出版社:学窓社
  • 発行形態:単行本
  • ページ数:266p
  • ISBN: 9784873627861



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この記事を書いた人

「動物も人間も幸せに暮らせるようになって、動物園や水族館がなくなったらいいな」って考えてる、少し変わった飼育係。ひれあし担当。

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